源氏物語の草木 Tweet 源氏物語の草木オニグルミオニグルミ(鬼胡桃、学名:Juglans mandshurica var. sachalinensis)は、日本原産で、クルミ科クルミ属の落葉高木「胡桃」の変種です。殻が硬くクルミ割り器のような道具を使わないと実(核果の仁)を取り出せません。日本でクルミと言えば、このオニグルミのことです。用途は、果実はナッツに、樹木はマホガニーやチークと共に「世界三大銘木」とされる「ウォールナット」という木材になクチナシクチナシ(梔子、学名:Gardenia jasminoides)は、東アジア原産で、アカネ科の常緑低木です。葉には光沢があり楕円形をしています。初夏に葉腋から花柄を出し単項花序に香りの良い純白の花を付けます。花は筒状花で先端が5〜6裂します。当初、純白だった花も、時間の経過とともに黄色く変色します。秋に熟す果実はサフラン(Saffron、学名:Crocus sativus ) と同成分であるクロシキリキリ(桐、学名:Paulownia tomentosa)は、中国原産でキリ科キリ属の落葉広葉中高木です。樹木の成長が早く軽い。樹皮は灰褐色です。葉は大きく、広卵型で葉縁が3~5浅裂しますが、成長と共に全縁になります。初夏に花茎先端から円錐花序を伸ばし、筒型で先端が5深裂した花を多数咲かせます。花は薄紫色の花弁で、内側に紫色の筋と多数の小斑点があり一部が薄黄色をしています。花と葉を使った図案が「五三キクキク(菊、学名:Chrysanthemum morifolium)は、中国産で、キク科キク属の耐寒性常緑多年草(宿根草)なんです。日本にあるものでも大元は古い時代に渡来したものが多く、それらを日本独自の技術、美意識で全く違うレベルのものにしてしまうのが日本の技というのかもしれません。 キクは、日本に奈良時代渡来し、江戸時代から様々な園芸品種が育種されています。春のサクラ(桜)と、秋のキク(菊)は日カエデ・モミジ 美しい紅葉を温泉で楽しむ (撮影:藤田明希、November 12, 2023) カエデ(楓、学名:Acer)は、北半球原産で、ムクロジ科カエデ属の落葉高木です。 秋に紅葉する葉が美しいです。葉は掌形で、枝に対生につきます。 花は小さくて目立ちません。 カエデという名前は、カエデとモミジを総称して呼ぶ名前でもあります。 モミジとカエデはいずれもカエデ属なので同属の植物であり、英語ではどちらもショウブショウブ(菖蒲、学名:Acorus calamus)とは、ユーラシア大陸から北米大陸原産で、ショウブ科ショウブ属の抽水性多年草です。 ハショウブ(葉菖蒲)、香り菖蒲、におい菖蒲とも呼ばれます。現在ではあまり呼ばれなくなりましたが、古くは、アヤメグサ(アヤメ草、Ayamegusa)や、アヤメと呼ばれました。中国名は白菖(ハクショウ)、英名ではcalamus、sweet flagと呼ばれます。日本全国ミズメミズメ(水芽、学名:Betula grossa)は、日本原産でカバノキ科カバノキ属の落葉高木です。本州岩手県~四国、九州の山地や丘陵地の湿潤な雑木林に自生しています。 樹高は20〜25 mで、樹幹は直立し枝葉が茂って円錐形となります。樹皮は桜樹に似た灰赤色~濃灰色の横縞が薄紙のようにカールして剥離します。新芽に芳香があります。 早春に黄褐色の長い尾状花序の雄花を咲かせます。 材は重く強靭なので建築アサツキアサツキ(学名:Allium schoenoprasum var. foliosum)は、ユーラシア、ヨーロッパ原産で、ヒガンバナ科ネギ属の球根植物「チャイブ(Chives)」の変種です。5月~6月に、細い茎先に球形の花を咲かせます。開花後の夏と冬季に地上部は枯れますが、死んだ訳ではなく、また芽を出します。地上の葉と花、地下の鱗茎は、鑑賞用やドライフラワー、リース、料理に使われます。 一般名:アアサガオアサガオ(朝顔、学名:Ipomoea nil)は熱帯アジア原産で、ヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草です。庭や学校の学習教材とされます。葉は緑色で鉾形で互生に付きます。初夏の早朝、花序を伸ばしラッパ状の花を咲かせます。花は午前中に萎みます。原種の花色は薄青色ですが、現在では多数の園芸種が作られ花色が豊富になりました。花後になる果実は朔果です。雌蕊の子房の心皮が幾枚か合わさって1つの乾いた果実になり アカネアカネ(茜、学名:Rubia argyi)とは、中国~日本原産でアカネ科アカネ属の蔓性多年生植物です。本州、四国、九州の山野や林縁に自生します。蔓長1~3 mで、茎に四稜が有り、他の植物に巻き付いて成長します。葉はハート型で、2枚の托葉を含めて輪生します。8月~10月に茎先や葉腋から淡黄色の微小な花を咲かせます。根を煮出して茜染の染料に、乾燥させて茜草根(せんそうこん)という生薬とされます。若葉はリンドウリンドウ(竜胆、学名:Gentiana scabra)は、日本・朝鮮半島・中国原産で、リンドウ科リンドウ属の落葉性多年草です。別名でJapanese gentian 、Korean gentianと呼ばれます。日本では、本州、四国、九州の山野に自生します。茎丈30~50cmです。 葉は緑色で卵形~披針形をしており対生に付きます。秋に釣鐘型で紫色色か白い花を横向きに咲かせます。園芸品種には桃色もありクズクズ(葛、学名:Pueraria montana var. lobata)は、日本、中国原産で、マメ科クズ属の蔓性多年草です。秋に、穂状花序に赤紫色の口唇状の花を咲かせます。葉は3出複葉で小葉は花より大きいです。根は葛餅や葛湯、葛切り等の材料となるくず粉や、漢方薬の葛根湯の材料となります。 蔓は乾燥させて籠などに加工されます。しかし、繁殖力が目覚しく他の木に絡まって生育を阻むことや丈夫で駆除が大変カツラカツラ(学名:Cercidiphyllum japonicum)は、日本と朝鮮半島原産で、カツラ科の落葉広葉高木です。 新緑の葉の緑と、秋の紅葉が美しいです。日本では北海道〜九州の山地の渓流沿いに自生します。 樹幹は真っ直ぐで大木となり、多数の枝が箒のように斜上します。樹皮は暗灰褐色で、浅い縦状の裂け目があり、樹齢を経ると裂け目から剥落します。 葉は基部が心形の広卵形〜円形、葉縁に鋸歯があり、対生カシワカシワ(槲、学名:Quercus dentata)とは、北米原産で、ブナ科コナラ属の耐寒性・落葉性広葉高木です。樹皮には縦に不規則な割れ目が入ります。葉は倒卵状楕円形で大きく葉柄は殆ど有りません。葉身基部は耳朶形で、5枚ほどが螺旋状で互生に付きます。葉縁に大きな波状の鋸歯があります。葉は冬に落葉せず、春まで枝に付いています。初夏に、葉が開くと同時に、葉腋から尾状花序を出し、まばらに薄黄緑色の花を咲マクワウリマクワウリ(真桑瓜、学名:Cucumis melo var. makuwa)は、 インド原産でウリ科キュウリ属メロン種マクワウリ変種の蔓性一年草です。 日本には縄文時代初期に中国から渡来し食用とされて来ました。果実が野菜/果物となります。和名の由来はマクワウリの産地、岐阜県真桑村(現在の本巣市)に因みます。 外皮が緑や黄色、白、果肉が緑や白など色が豊富です。マクワウリとメロンとの交配種に、プリンスウメ梅(ウメ、学名:Prunus mume) は、中国原産で、バラ科の落葉小高木です。中華民国の国花とされます。日本には奈良時代に中国から渡来し、それ以降長く愛でられており、万葉集にも多数の歌が詠まれています。園芸品種が多数作られており、現在では300種以上あると言われます。幹は湾曲し枝は横に張り出します。若枝は斜上します。 梅の系統には、花を観賞する「花梅」と、果実を収穫する「実梅」があります。梅のウツギウツギ(空木、学名:Deutzia crenata)は日本、中国原産で、アジサイ科ウツギ属の耐寒性落葉低木です。北海道~九州・奄美大島の山野林道の日照地に自生します。樹高1~2mにしかなりません。よく分枝して株立状になります。別名でウノハナ(卯の花)とも呼ばれます。ウツギとは茎の中が空という意味で付けられました。 初夏に、側枝先端から円錐花序を伸ばし、多数の小さな白い五弁花を咲かせます。雄蕊の花糸イネイネ(稲、学名:Oryza sativa )はインド、中国などアジア南部、オセアニア原産で、イネ科イネ属の熱帯性一年草です。別名でアジアイネ(亜細亜稲)、英名ではrice plantと呼ばれます。日本全国の田畑や水田で栽培されます。草丈50~100cmです。 イネとコメの関係 植物をイネ、収穫物をコメと呼んでいます。日本人の主食である米です。最近では品種改良が進み日本全国で栽培されます。 イネフタバアオイフタバアオイ(双葉葵、学名: Asarum caulescens)は、日本固有種で、ウマノスズクサ科カンアオイ属の背の低い多年草です。東北南部から九州の山地に自生します。根茎は立ち上がらず横に這い、茎先から2枚の葉を対生に長く伸ばします。春に、葉の間から花柄を伸ばし先端に薄紅色の花を1輪下向きに咲かせます。花は直ぐに退化しますが、3枚の萼片が基部で合着し花のように見えます。徳川家の「三葉葵」は葉を センダンセンダン(栴檀、学名:Melia azedarach)は、日本、中国、西アジア原産で、センダン科センダン属の落葉高木です。初夏に花房(複集散花序)に薄紫色の小花を多数付けます。葉は緑色の複葉で、秋に落葉します。花後に果実が数珠成りに成り、緑色から黄褐色に熟します。落葉後も暫く果実は落ちずに残ります。残念ながら、果実には悪臭があります。香の良いのはビャクダン(白檀、学名 Santalum albumヨシヨシ(葦、学名:Phragmites australis)は、全世界の温帯〜熱帯地域原産でイネ科ヨシ属の多年草です。日本では弥生時代に既に自生しており、琵琶湖などに生えたものが平安時代あたりから使われるようになりました。現在は、北海道~九州の干潟、湖沼などの湿地で見られます。地下茎が伸びて沼などに大群落を形成します。植物名は、当初はアシ(葦)と呼ばれていましたが、「悪(し)」を連想させるので、ヨシアイアイ(藍、学名:Persicaria tinctoria)は、タデ科イヌタデ属アイ種の非耐寒性一年生種子繁殖作物です。藍染の原料となります。日本へは奈良時代に中国から渡来しました。枝は上部でよく分枝します。夏から秋、茎の先端に穂状花序を伸ばし、米粒大の薄紅色の小花を多数咲かせます。花後、黒褐色のそう果を付けます。藍染めの原料とする場合は、花が咲く前に全草を刈り取り、葉を生のままか、藍玉にして発酵さベニバナベニバナ(紅花、学名:Carthamus tinctorius)はエチオピア原産で、キク科ベニバナ属の一年草です。英名ではSafflowerと呼ばれます。日本へは飛鳥時代に渡来したとされます。山形県は日本の紅花の産地です。主に、種子の胚芽に植物油脂が豊富でベニバナ油(Safflower Oil)を採るために栽培されます。また、染料やルージュにも使われ、花に含まれる色素には、黄色素のサフロールイエロオニゲシオニゲシ(鬼芥子、学名:Papaver nudicaule)は、西南アジア原産で、ケシ科ケシ属の耐寒性・非耐暑性の多年草です。晩春〜初夏に、花弁基部に黒斑のある大きなカップ型の花を咲かせます。最初から花を上向きに咲かせます。オリエンタル・ポピー(Oriental poppy)とも呼ばれます。一重や八重咲きの品種があります。同じ仲間に、 ヒナゲシ(雛芥子)や、アイスランドポピー(Iceland Poクリクリ(栗、学名:Castanea crenata〉は、韓国~日本原産で、ブナ科クリ属の落葉高木とその果実のことです。 樹高は15~20mです。樹皮は淡褐黒色をしており、縦に裂け目があります。葉質はやや薄く光沢が有あります。葉は細長く中央が太い卵形または長楕円形で、葉長は10 cm程で、葉縁に鋸歯が有ります。雌雄同株です。 花被による分類では、花弁 (花冠) がない単花被花で、花弁に似た萼片だけがあオオモクゲンジオオモクゲンジ(大木欒子、学名:Koelreuteria bipinnata)は、中国原産で、ムクロジ科モクゲンジ属の落葉広葉高木です。クロミモクゲンジ(袋実木欒子)とも呼ばれます。本州中部以西に自生します。夏~秋に、枝先から円錐花序を伸ばし黄色い小花を横向きに多数咲かせます。花には4枚の黄色い花弁と赤い付属体があります。果実はふくらんだ袋状になります。名前はモクゲンジより葉が大きいことに拠りますコウシンバラコウシンバラ(庚申薔薇、学名:Rosa chinensis)は、中国四川省原産で、バラ科バラ属の四季咲きの常緑低木です。野生の原種は一重咲きですが、通常出回っている園芸品種は濃桃色の八重咲種もあります。花に芳香があり、枝先に一輪ずつ花を咲かせます。 一般名:コウシンバラ(庚申薔薇)、学名:Rosa hirtula(ロサ・キネンシス)、aka:China rose、ゲッキカ(月季花)、チョウシミツマタミツマタ(三椏、学名:Edgeworthia chrysantha )は、中国原産地でジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木です。日本には慶長年間に渡来しました。 春に、葉が出る前に、小さな花が30個程集合した球形の頭状花序をつけます。花弁は無く額が目立ちます。萼筒は内側が黄色で先端が4裂します。萼筒外側は白毛で覆われています。和紙の原料として知られます。花名は、枝が3本づつに分枝している姿が、3つ又山桜葉と花が同居 ヤマザクラ(山桜、学名:Cerasus jamasakura または Prunus jamasakura)は、日本原産でバラ科サクラ属の落葉高木「桜」の11種ある原種の一つです。別名で「葉桜」とも呼ばれます。 赤みがかった葉が出てから、花が咲きます。他の桜の品種は、花が咲いてから葉が出ます。 ソメイヨシノ以前の花見の対象 ヤマザクラ(山桜)は、日本原産でバラ科サクラ属の落葉高木「桜 オカメザサオカメザサ(阿亀笹、学名:Shibataea kumasaca)は、日本原産で、イネ科の常緑小型のササです。地下茎が地表を横に這い、10cm程の間隔で稈が直立し1節から2~5枝を出して密生します。葉色は明るい緑色で葉裏に軟毛があります。庭園のグランドカバーや生垣としてよく使われます。日本では古くから栽培されており酉の市では枝に阿亀の面を吊り下げて売っていたのが名前の由来です。稀に、初夏に花穂を束生ササユリササユリが出て来るショート動画 NHK朝の連続小説TVドラマ「らんまん」前半で登場した花には笹百合も出て来ます。 ササユリ(笹百合、学名:Lilium japonicum)は、日本原産種で、ユリ科ユリ属の多年草の球根植物です。本州中部~四国、九州の低山のやや明るい林内や草地に自生します。草丈は30~90cmです。球根は直径4cmの卵形で白っぽく、食用となります。葉は長さ8-15 cmの披針形シキミシキミ(樒、学名:Ilicium anisatum)は、日本原産で、シキミ科シキミ属の常緑小高木です。本州中部~九州の山野に自生します。 樹高は10 m程です。葉は緑色で丸味を帯び長く厚肉で光沢があり、葉縁は全縁で、互生して付きます。 春に、葉腋から半透明で薄黄色い小さな細長い16~24枚の花弁をヒラヒラ覗かせます。花は薄黄色の他、白花品種もあります。 仏事に欠かせない樹木で、寺や墓地の庭木としてスダジイスダジイ(学名:Castanopsis sieboldii)は、ブナ科シイ属の常緑広葉高木です。別名で「シイの木」とも呼ばれ、タブノキと共に、日本の2大常緑広葉樹とされます。巨木で枝や幹が分枝しこんもり茂るので鎮守の森を形成します。成木の幹は黒褐色をしており、樹皮には縦に細かい切れ目が入ります。葉表は緑色で光沢のあり、葉裏は毛が生えているので淡褐色に見えます。初夏に穂状花序を伸ばし、黄色い小花を多シオンシオン(紫苑、学名:Aster tataricus)は、中国原産で、キク科シオン属の多年草です。日本では九州の阿蘇山に自生します。草丈は100m以上になります。茎葉は卵形~長楕円形で互生し、根生葉はヘラ状長楕円形をしています。夏~秋に、花茎から散房花序を伸ばし頭花を多数付けます。各頭花は3cm程で中央に黄色い管状花、周辺に薄紫色の花弁を一列に付けます。花言葉は、「君を忘れない」。 一般名:シスギスギ(学名:Cryptomeria japonica)は、日本固有種でヒノキ科の常緑針葉高木です。本州の東北地方以西〜四国、九州、屋久島の、湿気のある山地の沢沿いに自生します。 樹形はスレンダーで真っ直ぐに天を目指して伸びます。樹高は20〜50 mで、幹の直径は2〜 16 mです。樹皮は褐色で、葉は緑色で針状です。花は雌雄異花で、1つ株に雄蕊だけの雄花と、雌蕊だけの雌花を咲かせます。植林も盛んで吉ススキススキ(薄、学名:Miscanthus sinensis)は、日本、中国などの東アジア原産でイネ科ススキ属の耐寒性多年草です。別名でオバナ(尾花)や、カヤ(萱、茅)とも呼ばれます。日本全国の山野に自生し、秋を代表する風物詩となっています。草丈は100〜200 cmです。葉は緑色で、線形、葉縁に歯牙があります。9月~11月に、25〜30cmの花序を伸ばし薄茶色の小穂を付けます。残念ながら、ススキの花セリセリ(芹、学名:Oenanthe javanica )とは、日本原産でセリ科セリ属の湿地性多年草です。日本原産とは言え、種小名に「javanica」とあり「ジャワ島の」が基準標本なので、史前帰化植物かもしれません。日本全国の田んぼや畦道などに自生し、生える場所により、ミズゼリ(水芹)、タゼリ(田芹)、オカゼリ(丘芹)と呼ばれます。 葉茎を葉野菜の食用に使いますが、古代中国では食用の他、婦人病の薬用ビャクダンビャクダン(栴檀、学名:Santalum album)は、インド原産で、ビャクダン科ビャクダン属の半寄生の熱帯性常緑樹です。発芽時には自立して生活しますが、成長すると吸根を出して他の植物の根から水分と養分をとります。一方、葉に葉緑素が有るので光合成を行い水分と養分を自生します。材に爽やかな香りが含まれる香木とされ珍重されます。樹高は最大15mになります。葉は長卵形~楕円形で対生に付きます。雌雄異株タケタケ(竹、学名:Bambuseae)は中国などの温帯アジア原産でイネ科の常緑多年草で大型になる草本植物です。湿った暖かい地域に自生します。小型のものはササ(笹)と呼ばれます。英名では、Bambooといいます。タケは成長が早く地下茎を縦横に広げてどんどん伸張します。桿高は竹の種類により異なり、20m(真竹)、22m(孟宗竹)、15m(破竹)、5m(女竹)です。桿色は緑色で、葉も緑色をしています。真竹 タチバナタチバナ(橘、学名:Citrus tachibana)は日本固有種で、ミカン科ミカン属の常緑広葉低木です。 古事記や日本書紀、万葉集にも登場する神聖な木として古来から愛でられていました。しかし、現代では海岸沿いの山地に稀に自生するだけです。 野生のミカンで、幹は褐色で、緑色の若枝には棘があります。葉は皮質で硬く光沢があり、傷つけると爽やかな香りがあります。 晩春から初夏に、葉腋から小さな白い五弁花コウゾコウゾ(栲、学名:Broussonetia × kazinoki )は、中国原産で、クワ科コウゾ属の落葉広葉低木です。和紙の原料とされます。 同じコウゾ属のカジノキ(学名: Broussonetia papyrifera)とヒメコウゾ(学名: Broussonetia kazinoki)の交雑種とされます。本州から沖縄の山地で野生化しています。 樹皮は褐色です。葉は卵形で、葉縁に鋸歯があり、枝に互クローブクローブ(Clove、学名:Syzygium aromaticum)は、インドネシア原産で、フトモモ科の熱帯性常緑小高木です。葉は楕円形で両端が尖ります。集散花序に多数の筒状花を付けます。開花する前に、蕾と萼を一緒に摘み取り乾燥させます。乾燥させた形が「釘」を意味するラテン語から派生して花名がつけられました。香がバニラに似ているので香水作りに使われます。また、肉の臭みを取る脱臭効果があるのでスパイツユクサツユクサ(露草、学名:Commelina communis)は、日本など東アジア原産で、ツユクサ科ツユクサ属の這性一年草です。野原や叢で咲いている野草です。茎は横に這ってから斜上し良く分枝します。夏に、集散花序を伸ばし3弁花を咲かせます。葉は卵状の披針形をしており、互生してつきます。花が三角形に見える3枚の花弁は、青い花弁が2枚と白い花弁の1枚から構成されます。黄色い葯を持つ雄蕊が6本と雌蕊が1本ツゲツゲ(柘植、学名 : Buxus microphylla var. japonica)とは日本原産でツゲ科ツゲ属の常緑広葉低木です。関東以西の山地に自生します。 3月~4月に、小枝先端や葉腋から総状花序を伸ばし淡黄色の雌花(雌蕊数:1、萼数:6)と、雄花(雄蕊数:4、鄂数:4)を付けます。花序には0.3cm程の小花が群生します。花弁は無く、雌花は花中央に1個の雌花と周辺に数個の雄花を咲かせます。花ツタツタ(蔦、学名:Parthenocissus tricuspidata)は日本、朝鮮半島、中国原産で、ブドウ科ツタ属の落葉蔓性木本です。 夏に花が咲くのでナツヅタ(夏蔦)や、葉が紅葉するのでモミジヅタ(紅葉蔦)、地面を錦に飾るのでジニシキ(地錦)、英名ではJapanese Ivy、 Boston Ivy、中国名は常春藤と呼ばれます。葉が変化した巻き髭状の吸盤で壁や樹木を這いながら伸長します。広卵ツツジツツジ(躑躅、学名:Rhododendron)は、アジア原産で、ツツジ科ツツジ属の耐寒性中高木です。春、桜の散った後に街路樹の主役とされます。代表的品種に、ヒドラツツジなどがあります。サツキと同科同属ですが、両者の違いは新芽が伸び出す時期や、開花期、花の大きさや光沢の有無で判断します。ツツジはサツキより幾分早く咲き始め、花や葉もサツキより大きいです。江戸時代にツツジから育種された園芸品種にサツキや藪椿藪椿(ヤブツバキ、学名:Camellia japonica L.)は、日本、台湾、朝鮮半島原産で、ツバキ科ツバキ属の常緑高木です。単に、椿と言えば本種を指します。原種は紅色の五弁花で、冬〜春(12月〜4月)に開花します。葉は単葉で、明緑色、厚く大きく光沢があり、葉縁に鋸歯はなく、枝に互生して付きます。メジロやヒヨドリが蜜を吸い花粉を運ぶ鳥媒花です。藪椿の赤い花の花言葉は「わが運命は君の手の中にありクヌギクヌギ(橡、学名:Quercus acutissima)は日本〜東アジア原産で、ブナ科コナラ属の落葉性広葉高木です。10年と成長が早く里山を形成し材全体が古くから人々の生活に役立っています。万葉名は橡(ツルバミ)と言い群青色や紺黒色の染料が作られました風媒花です。 樹高 樹高は15〜20mで、幹は直立し、樹皮は灰暗褐色をした厚いコルク状で、縦に不揃いの割れ目が多数あります。 葉は長楕円状披針形でナシナシ(梨、学名:Pyrus pyrifolia)は、中国、ヨーロッパ原産で、バラ科ナシ属の落葉高木で、果樹と果物を指します。日本には中国から、早い時期に渡来し、その原種が野生化したものがヤマナシ’(山梨、学名:P. pyrifolia var. pyrifolia)で、それを改良した栽培品種が現在のワナシ(和梨、Pyrus pyrifolia var. culta )とされます。 現在、梨にある梨 カワラナデシコカワラナデシコ(河原撫子、学名:Dianthus superbus "longicalycinus")は、日本原産で、ナデシコ科ナデシコ属の耐寒性常緑多年草です。ナデシコと言えば本種を差します。 エゾカワラナデシコ(蝦夷河原撫子、学名:Dianthus superbus L.)の変種です。 低山の日当たりの良い草原や河原に自生します。太くしっかりした花茎は、上部でスプレー状に枝分かれし、枝先に花をニンニクニンニク(大蒜、学名:Allium sativum)は、中央アジアのキルギス原産で、ヒガンバナ科ネギ属の球根植物の野菜です。草丈は放置すると120cmほどに伸びますが、球根を大きくするため花芽の下で切り取られます。花は開花する前に切り取られます。球根は独特の風味と匂い、強壮作用があることから世界中で使われています。 ガン予防に効果があるとされるキノコ類のマイタケ(舞茸)を抜いてダントツ1位の効果がハギハギ(萩、学名:Lespdeza)は、日本、朝鮮、中国等の東アジア原産でマメ科ハギ属の落葉低木です。万葉の時代から栽培されており秋の七草の一つとされます。 基部は木質化しており堅いです。上部が分枝して垂れ下がり枝先にマメ科特有の蝶に似た口唇形の小花を多数咲かせます。葉は三出複葉で互生してつきます。花色は赤紫または白色です。 萩は秋の七草の一つ 萩は、「秋の七草」の1つとして詠われています。 万葉ハスハス(蓮、学名:Nelumbo nucifera)はインド原産で、ハス科ハス属の耐寒性落葉多年草の水生植物です。世界の熱帯・温帯域の蓮田、泥沼、池、水田で栽培されます。 英名ではロータス(Lotus)と呼ばれます。草丈は100~150cmです。葉は漢方薬の「荷葉(かよう)」の原料となります。 葉は緑色、葉径は30~50cmの円形で、葉縁は全縁、葉に光沢はありませんが、ロータス効果(Lotus efコナラコナラ(小楢、学名:Quercus serrata)は、東アジア原産で、ブナ科の落葉性広葉高木です。雑木林の代表種として知られます。樹皮は濃灰色で、縦に裂けるので、表面がセーターのガーター編み目に似ています。スギ(杉)が地上部に比べ根を浅く伸ばすのに対し、本種は反対に根が太く地下に深く伸張します。特に主根がしっかり発達するので、台風や大雨でも倒壊する危険性が少ないです。葉は、緑色ですが、秋に黄葉まハマユウハマユウ(浜木綿、学名: Crinum asiaticum var. japonicum)は、インドネシアとスマトラ原産で、ヒガンバナ科ハマオモト属の常緑多年草です。暖地を好み、海岸の砂地や、花壇で見られます。厚く光沢がある根生葉は太く長い線形です。根生葉の間から、やや扁平で太い花茎(偽茎)を80 cm程伸ばします。夏~初夏の夕方に、花茎先端から散形花序を伸ばし、白花を多数咲かせます。小花は漏斗状ヒノキヒノキ(桧、檜、ひのき、学名:Chamaecyparis obtusa)は、日本や台湾原産で、ヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉高木です。英名ではHinoki cypress、万葉週での呼名は「ひ」とされます。 樹高は10~50mになり、樹皮は赤褐色をしています。葉は平らで長さ0.1~0.3 cm、十字対生に付きます。葉裏に蝋で出来た白いY字状の気孔があります。 雌雄同株で開花は3月下旬~4月、花色は薄紫ビロウ檳榔(学名:Livistona chinensis)は、中国、台湾、南西諸島、日本原産で、ヤシ科の亜熱帯性常緑小高木です。日本では四国、九州、沖縄の暖地や海岸に近い森林に自生します。幹は分枝せず太く直立します。樹高は10~15 mで幹径は40~60cmで、樹皮は灰褐色をしています。葉には長さ1m~2mの葉柄があり断面は3角形で、両縁に逆向きの棘があります。葉は、上部で束生します。葉は直径1~2mのフジフジ(藤、学名:Wisteria floribunda)は、日本原産で、マメ科フジ属の耐寒性落葉蔓性低木です。5月上旬、甘い芳香の有る総状花序(房状の花)を吊り下げて咲かせます。一つの花房に多数の小花が付いていますが、それらの小花はマメ科特有の蝶形をしています。日本では、フジダナ(藤棚)と呼ばれる竹等で格子状に作られた専用棚に蔓を這わせて吊り下がった花を鑑賞します。また、矮性のフジは盆栽に使われまフジバカマフジバカマ(藤袴、学名:Eupatorium japonicum)は、日本、朝鮮半島、中国原産で、キク科ヒヨドリバナ属の多年草です。関東、四国、九州の河原などの湿った場所を好みます。草丈100〜150 cmです。茎は真っすぐ伸びます。葉は3裂し、葉に腺点がありません。葉は枝に対生して付きます。夏から秋、散房花序を伸ばし、薄紅色の花を咲かせます。直径0.5 cm程の小花を多数集合させて10 cm位の ホオズキホオズキ(鬼灯・酸漿、学名:Physalis alkekengi)はアジア原産で、ナス科ホオズキ属の一年草/多年草/宿根草です。草丈は60~80 cmです。葉は緑色の楕円形で葉縁に歯牙があり、互生して付きます。梅雨時に、葉腋から単生で小さな目立たない白~淡黄色の花を下向きに咲かせます。花は漏斗形で先端が5浅裂します。夏に、球形の果実と袋(萼)が朱色~赤く色付き初秋まで観賞できます。東京の浅草寺ではマツマツ(学名:Pinus)は、日本など北半球原産でマツ科の常緑針葉樹です。針葉樹とは、主に北半球に分布し、葉による熱の発散を防ぐため、葉形を針のように細くした樹木です。松の葉は、1ヶ所に2〜5枚が束となって枝に付き(束成し)ますが、数年経つと枝から離れて落下します。花は雌雄異花で、1つ株に雄蕊だけの雄花と、雌蕊だけの雌花を咲かせます。果実は球形をしており、マツボックリ(マツカサ)となります。松毬の間マユミマユミ(眞弓、檀、学名:Euonymus hamiltonianus)は、日本や中国の山に自生するニシキギ科ニシキギ属の耐寒性落葉低木です。初夏に薄緑色の四弁花を咲かせ、秋に赤い沢山の果実と種子、紅葉が楽しめます。果実はさくらんぼのように枝からぶら下がり、角張って4隅が切れています。果皮は熟すと4つに割れ、中から真っ赤な種子が出現します。 庭木や、弓、印鑑、櫛等の加工材、新芽は山菜として食用となりミルミル(海松、学名:Codium fragile)は世界中の温かい海に生息する緑藻という海藻の一種です。日本各地の海の潮間帯下部〜潮下帯の岩礁に生息します。 色は深緑で二分枝しながら長さ40cm程に成長します。枝の断面は太さ1cm程で丸く長いのが、人間の指の様に見えます。以前は食用として食べられていましたが現在では日本では食用としていません。 緑藻類の一種であるミル藻は、赤色~黄色を帯びた海のカロテカナムグラカナムグラ(鉄葎、学名:Humulus japonicus)は、日本、台湾、中国原産で、アサカ科カラハナソウ属の群生するツル性一年草です。北海道~九州の乾燥した荒れ地や河川敷に自生します。長い葉柄の先にある葉は、緑色で長さ5-12cmで5~7深裂した掌状で葉縁に鋸歯があり対生して枝に付きます。茎や葉に鋭い棘があり絡まるものがあれば絡みつきます。棘は痛い。雌雄異株です。8月~10月に、雄花は葉腋からムラサキムラサキ(紫、Lithospermum erythrorhizon)は日本原産で、ムラサキ科ムラサキ属の多年草です。根から紫色の染料を採るために栽培されます。北海道、本州~四国・九州の山地の草原に自生しますが、現在では絶滅危惧種とされます。 草丈は30-60 cmで、直立した茎は上部で分枝します。夏に、茎先の葉腋にある苞葉の間から小さな白い漏斗状の花を咲かせます。花は先端が五裂します。根は濃紫色でワカメワカメ(若布、学名:Undaria pinnatifida)は、日本と朝鮮原産で、チガイソ科ワカメ属の海藻です。海の岩に固着し、赤茶色の細長い葉を海中に漂わせます。活きている時は赤茶色で、湯通しすると鮮緑色に変化します。外国では嫌われており、食用とする国は日本と韓国のみです。植物繊維が多く、低カロリーで、血液をサラサラにする効果があり、心筋梗塞や動脈硬化の予防に役立ちます。天然モノは2月の寒い時期カエデ・モミジ 美しい紅葉を温泉で楽しむ (撮影:藤田明希、November 12, 2023) カエデ(楓、学名:Acer)は、北半球原産で、ムクロジ科カエデ属の落葉高木です。 秋に紅葉する葉が美しいです。葉は掌形で、枝に対生につきます。 花は小さくて目立ちません。 カエデという名前は、カエデとモミジを総称して呼ぶ名前でもあります。 モミジとカエデはいずれもカエデ属なので同属の植物であり、英語ではどちらもヤドリギヤドリギ(寄生木、宿木、 学名:Viscum album L.)は、欧州・西南アジア原産で、ビャクダン科ヤドリギ属の半寄生常緑潅木です。別名でオウシュウヤドリギ(欧州宿木)、European mistletoe、Mistletoe、Common mistletoeとも呼ばれます。ポプラ(Poplar)などの落葉樹の幹に寄生根を食い込ませ水分と養分を吸収して成長します。 ヤドリギの身体測定 樹高はシダレヤナギシダレヤナギ(枝垂柳、学名:Salix babylonica)は、中国原産で、ヤナギ科ヤナギ属の落葉高木です。直立した幹から四方に細長い枝を垂れ下げ、涼しさを醸し出します。3月から5月に、葉の展開前に尾状花序に花を咲かせます。4月に風により花粉が飛散します。ドクダミやトウダイグサと同様、花は花弁や萼が無い、いわゆる、「無花被花(achlamydeous flower)」、または裸花を咲かせます。ヤ ヤマアイヤマアイ(山藍、学名:Mercurialis leiocarpa)は、朝鮮半島、中国、インドシナ、日本原産でトウダイグサ科ヤマアイ属の多年生草本植物です。本州~琉球半島の山林の薄暗い下床に群生します。 草丈30~40 cmで茎断面は四角形です。葉は楕円形で長さ10cmほどで長い葉柄があり、葉縁には鋸歯があり、茎に対生に付きます。 雌雄異株です。葉腋から花柄を出し小さな穂状花序を伸ばします。。花にはジュウリョウジュウリョウ(十両、学名:Ardisia japonica)は、サクラソウ科ヤブコウジ属の耐寒性常緑広葉小低木です。藪中に自生する小さなマンリョウという感じの木です。葉が蜜柑(ミカン)=柑子(こうじ)の葉に似ていることから、別名で「ヤブコウジ(薮柑子)」と呼ばれます。根茎にはせきどめや湿疹の薬効があるとされ「紫金牛(しきんぎゅう)」という生薬とされます。花後の冬に成る小さい球形の可愛い赤い実が、1ヤマナシヤマナシ(山梨、学名:Pyrus pyrifolia var. pyrifolia)は、中国原産で、バラ科ナシ属の落葉広葉高木です。日本に渡来した後、野生化したとされます。本州、四国、九州に自生します。和梨の原種となる野生種で食用には向きませんが、これから二十世紀などが作られました。 一般名:ヤマナシ(山梨)、学名:Pyrus pyrifolia var. pyrifolia、又名:ニホンヤヤマブキヤマブキ(山吹、学名:Kerria japonica)は、日本と中国原産で、バラ科ヤマブキ属の落葉低木です。山間の湿った斜面に自生しますが、公園や庭などでも普通に見られます。日本の春は梅に始まり、山吹で終わると言われます。 ヤマブキは、晩春に、一重で花径3~5cmの鮮黄色いわゆる「山吹」色の五弁花を咲かせます。八重ヤマブキは実が成りませんが、一重のヤマブキは数年おきに、花後に結実し細長い果実を成らユウガオユウガオ(夕顔、学名:Lagenaria siceraria var. hispida)とは、北アフリカやインド原産で、ウリ科ユウガオ属の蔓性一年草です。茎は蔓性で分枝し10~20mになり巻ひげを出して柵などに絡みついて成長します。葉は心形で浅裂します。茎葉や果実に軟毛があります。雌雄異花、雌雄同株です。 7月~8月に、葉腋に1つずつ花径5~6cmの深裂した白い花を咲かせます。 夕方に咲いて翌朝まヨモギヨモギ(蓬、学名: Artemisia indica var. maximowiczii)は、中央アジア原産で日本の在来種である、キク科ヨモギ属の耐寒性常緑多年草です。日本全国の畦道や山野に自生します。別名で、「サシモグサ」や「モチグサ(餅草)」、「モグサ」と呼ばれます。英名は、Japanese mugwort です。 草丈は50~100cmです。葉長8cm、葉幅4cmの羽状複葉で互生して付きまリンドウリンドウ(竜胆、学名:Gentiana scabra)は、日本・朝鮮半島・中国原産で、リンドウ科リンドウ属の落葉性多年草です。別名でJapanese gentian 、Korean gentianと呼ばれます。日本では、本州、四国、九州の山野に自生します。茎丈30~50cmです。 葉は緑色で卵形~披針形をしており対生に付きます。秋に釣鐘型で紫色色か白い花を横向きに咲かせます。園芸品種には桃色もありワラビワラビ(蕨蕨、学名:Pteridium aquilinum)は、日本などの温帯地方〜熱帯地方原産で、コバノイシカグマ科ワラビ属のシダ類の多年草です。山野に自生します。シダ植物なので花弁は無く、胞子があります。春に芽を出したワラビは「早蕨」といい、俳句では春の季語とされます。早蕨の芽は葉先が巻いています。春〜初夏に若芽を採取して山菜として食用とされます。塩蔵すると長期間保存できます。根からわらび粉がワレモコウワレモコウ(吾亦紅、学名:Sanguisorba officinalis)は、バラ科ワレモコウ属の耐寒性多年草です。全国の草地で普通に見られます。秋に、穂状花序を伸ばし、無柄の赤紫色の小花を球状に咲かせます。花弁は無く、花に見えるものは萼です。萼は上から下に咲く有限花序です。葉に鋸歯があります。乾燥させた根にはタンニンが含まれ止血効果があります。属名の ”Sanguisorba” は、 ”sangオミナエシオミナエシ(女郎花、学名:Patrinia scabiosifolia)は、日本、東シベリア原産でオミナエシ科オミナエシ属の多年草です。 花は根出葉の間から出た花茎先端に散房花序を伸ばして黄色い小花を多数つけます。花後に果実の上端に毛状突起ができます。 秋の七草の1つです。山上憶良が万葉集で秋の七草を詠んだ短歌があり花名を覚えるのに重宝します。 因みに秋の七草は、以下の7種類です。 ■秋の七草 ノキシノブノキシノブ(軒忍、学名:Lepisorus thunbergianus)は、日本、朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ、フィリピン原産で、ウラボシ科ノキシノブ属に属する常緑着生シダ植物です。別名でヤツメラン (八目蘭)とも呼ばれます。ノキシノブ属の総称としても使われます。北海道~九州、琉球諸島で山野の湿った樹皮や崖、棚田の法面、石垣、地表などに着生します。着生とは場所を貸して貰っているだけで水分や栄養ヤブカンゾウヤブカンゾウ(藪萓草 、学名:Hemerocallis fulva 'kwanso')は、中国原産で、ススキノキ科ワスレグサ属の多年草です。シナカンゾウ(別名:ホンカンゾウ、学名:Hemerocallis fulva var. fulva)の変種とされます。鮮橙色で八重咲きの一日花を咲かせます。花が1日で終わるので英名ではDaylily(デイリリー)と呼ばれます。蕾を熱湯で湯掻き天日干ししたものはキキョウキキョウ(桔梗、学名:Platycodon grandiflorus)は、日本、シベリア、中国原産で、キキョウ科の多年草です。開花前の蕾の形を風船に例えて、英名では「balloon flower」と呼ばれます。草丈は50~100 cmで、6月~9月に、花径3~5 cmで青紫または白、桃色の一重か、八重、絞りの花を咲かせます。花後に蒴果が成ります。 紫色の星型の花は和風の質素な趣を感じさせます。自生ゴヨウマツゴヨウマツ(五葉松、学名:Pinus parviflora)は日本原産でマツ科マツ属の高木です。樹齢が長く、耐暑性・耐寒性があり、曲げにも耐えるので盆栽の定番とされます。 一般名:ゴヨウマツ(五葉松)、学名:Pinus parviflora、分類名:植物界裸子植物単子葉類マツ目マツ科マツ属ゴヨウマツ種、原産地:日本、生活型:針葉樹、樹高:15~20 m、樹皮色:灰褐色、樹形:円錐形、五葉束、葉色サカキサカキ(榊、学名:Cleyera japonica)は、中国・台湾・ミャンマー・ネパール・インド・日本原産で、モッコク科サカキ属の常緑小高木です。日本では、関東南部(石川県以西)、四国、九州に分布します。古くから神聖な木とされ、魔除けや、民間薬にも使われています。日本の神道では、葉付きの枝を玉串(たまぐし)と呼び、神事に用い、神棚に上げています。和名の由来は、葉が常に緑色で照り輝き栄える「サカエキネギネギ(学名:Allium fistulosum L. )は、中央アジア 原産のヒガンバナ科の耐寒性・耐暑性多年草です。主に葉野菜として食用とされます。2つのタイプの葱 根深葱(ねぶかねぎ、白ネギ)と、葉葱(はねぎ、青ネギ)があります。 一般名:ネギ(葱)、学名:Allium fistulosum L.、別名:ヒトモジグサ(一文字草、人文字草)、Scallion、Welsh onion、Leek、チガヤチガヤ(茅萱、学名:Imperata cyindrica)はアフリカ、アジア、豪州原産で、イネ科チガヤ属の多年生の雑草です。北海道から沖縄の日本全国で畔や草原に自生します。根茎から茎を多数出して群生します。初夏の展葉前に花茎を伸ばし、赤褐色をした尾状の花穂を出します。花穂は多数の披針形をした小穂から構成されます。小穂の基部にはよく目立つ銀白色をした長毛で包まれます。土中深くを丈夫な根茎で拡散するのスギゴケスギゴケ(杉苔、学名:Polytrichum juniperinum)は、全大陸原産で、スギゴケ科スギゴケ属の常緑多年生の苔です。根茎から水を葉に運ぶ管が発達しています。茎は直立し、杉葉に似た細長い披針形の小葉が多数生えています。日光を浴びて光合成をするので小葉は緑色をしています。葉の先端は赤茶色なので目立ちます。雌雄異株です。雄株の胞子が水を介して雌株に受精します。雄株の先端は赤い花のように見えアイラトビカズラアイラトビカズラ(相良飛び葛、学名:Mucuna sempervirens)は、中国原産で、マメ科トビカズラ属の熱帯性常緑蔓性植物です。揚子江流域に自生し、赤紫(竜骨弁と翼弁)と黄色(旗弁)から成る花を10~20個房状に垂下して咲かせます。 一般名:アイラトビカズラ(相良飛び葛)、学名:Mucuna sempervirens(ムクナ・センペルビレンス)、別名:トビカズラ(飛び葛)、ムクナ、ウコウゾコウゾ(栲、学名:Broussonetia × kazinoki )は、中国原産で、クワ科コウゾ属の落葉広葉低木です。和紙の原料とされます。 同じコウゾ属のカジノキ(学名: Broussonetia papyrifera)とヒメコウゾ(学名: Broussonetia kazinoki)の交雑種とされます。本州から沖縄の山地で野生化しています。 樹皮は褐色です。葉は卵形で、葉縁に鋸歯があり、枝に互 ハルノナナクサハルノナナクサ(春の七草、Haruno Nanakusa)とは、春を代表する七種類の草花のことを言います。毎年1月7日(松の内)に、これらを白米と焚き合わせて「春の七草粥」を食べると、その一年を健康に過ごせるという無病息災の願いが込められています。 春の七草とは 春の七草には、ゴギョウ(ハハコグサのこと)、 スズシロ(ダイコンのこと)、スズナ(カブのこと)、セリ(芹)、ハコベラ(ハコベのこと) 他の特集八岳薬用植物園八岳薬用植物園にはケンタッキーカーネルミントや、カモミール、ツノゲシ等の薬草が栽培展示されています。アルゲンアレルゲン(アレルギー物質)-コムギ、ソバ、ラッカセイ、オレンジ、キウイフルーツ、クルミ、ダイズ、バナナ、マツタケ、モモ、ヤマイモ、リンゴ、ゴマ、カシューナッツ5月に咲く黄色い花昆虫が好きな5月に咲く黄色い花を集めました。手持ちの写真が無い花は、魚の写真が出ます。橙色に近い色の花や、複色の花、咲けば黄色いけれどまだ咲いていない花や、咲くと枯れるので今は咲かない花もあります。ご了承ください。 メキシコ原産の花メキシコ原産の花 - サルビア・レウカンサ,クフェア・ヒッソピフォリア,などがあります。可愛い花可愛い花ーホヤ・プビカリクス ‘キメラ’(学名:Hoya pubicalyx 'Chimera'),アリウム・ギガンテウム9月のピンクの花9月にピンクの花を咲かせている花の特集です。アサガオ,ユウゲショウ,イモカタバミ,オオケタデ,オシロイバナ,セイヨウオニアザミ,アイ,ムラサキツメクサ,アゲラタム,アサヒカズラ,アスチルベ,ガーベラ,アメリカフヨウ,サンタンカ,イヌタデ,エゾカワラナデシコ,オジギソウ,スイセイラン,カカオ,クレマチス,キチジョウソウ,グンバイヒルガオ,ナデシコ,サルビア・ミクロフィラ,ヒメツルソバ,ディアスキア・中島みゆきさん的花中島みゆきさんは日本が誇る偉大なシンガーソングライターです。40年以上アルバム売上高の日本一を達成しています。時代を鋭敏な感性で掬い取る彼女が歌詞でどのような花を取り上げているのかに興味を持ちました。「かぎけん花図鑑」の特集で取り上げます。ランらしい蘭特集「ランらしい蘭」―エピデンドラム,アツモリソウ,エビネ,エンシクリア・コクレアタ,スイセイラン,カシノキラン,カトレア,ギンラン,コチョウラン,オナガエビネ,ツルラン,デンドロキラム・コビアナム,テガタチドリ,デンドロビウム,デンファレ,トキソウ,ネジバナ,レプトテス・ビカラー,レブンアツモリソウ,レリア・シンジュク,ミズチドリ,など。 アの花日本語の花名が'ア'で始まる花を集めました。別名で'ア'の付く花も載せています。伝説の生物名「伝説の生物名」には、-ドラゴンやオニ、ヤマタノオロチ、ユニコーン、猩々など、架空の、伝説的生き物の名前が付いている植物を集めました。例えば、オニアザミや、オニユリ、オオオニバス、ショウジョウソウ、リュウゼツランなど。ファッション小物ファッション小物は、洋服や着物などといった大物ではなく、スリッパやバック、靴、鏡などの小物名が付く植物を集めました。格好いい花格好いい花-ホヤ・ムルティフロラ