花のイラスト 中嶋有紀さん@かぎけんによる花のイラストです。写真の無い花や、似ている複数の花は違いを分かるように描いてくれています。ムラサキシキブムラサキシキブ(紫式部、学名:Callicarpa japonica)は、日本、朝鮮半島、台湾原産で、クマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。日本では北海道~九州、沖縄で開花します。夏、集散花序に淡紫色の小花を付けます。花弁は先端で4裂し、平開します。同科同属のコムラサキ(小紫、学名:Callicarpa dichotoma)と似ています。コムラサキとムラサキシキブの違いは以下の通りです。 オールスパイスオールスパイス(学名:Pimenta dioica)はジャマイカ原産でフトモモ科の熱帯性常緑高木です。房状の小さな白花を咲かせます。花弁は4枚ですが白く多数ある雄蕊が目立ちます。未熟な果実を乾燥させたものを煮込み料理や菓子の香付けに使います。消化効果や殺菌作用等の薬効があるとされます。植物名は、オールスパイスの香りがシナモンとクローブ、ナツメグという3つのスパイスの芳香、甘味、苦味を合わせたようなザゼンソウザゼンソウ(座禅草、学名:Symplocarpus foetidus)は、サトイモ科ザゼンソウ属の多年草です。発熱植物として知られます。初春に、地面からほんの少し出た短い花茎先端に、多数の薄黄色の小花を集めた塊(肉穂花序)とその周囲を一枚の頭巾のようなチョコレート色の花(実際は、仏炎苞)が取り囲みます。この段階では、まだ葉は出現しません。 ザゼンソウ: かぎけん花図鑑 classic チョウセンレンギョウチョウセンレンギョウ(朝鮮連翹、学名:Forsythia ovata)はモクセイ科の耐寒性・落葉低木「レンギョウ」の仲間で、シナレンギョウの変種とされる朝鮮半島原産の品種です。枝は長く伸びて下垂します。サクラ(桜)の開花時期に、鮮やかな黄金色の四弁花を下向きに咲かせます。秋に成る果実にはルチン(rutin)等の成分が含まれ、民間療法では消炎や利尿、解毒に効くとされます。 朝鮮連翹(F. ovatムラサキカタバミムラサキカタバミ(紫片喰、学名:Oxalis corymbosa)は、南米原産で、カタバミ科カタバミ属の多年草の帰化雑草です。道端や庭先など至る場所に自生します。草丈は低いです。長い葉柄の先にハートを逆にしたような3枚の小葉をつけます。葉色は緑色ですが、紫色の葉を持つレグネリー種(南米)もあります。晩春~夏に、散形花序を伸ばし紫色の小花を咲かせます。花はトランペット型で花弁先端は5裂します。夕方やアフリカハマユウアフリカハマユウ(阿弗利加浜木綿、学名:Crinum bulbispermum)は、南アフリカ原産でヒガンバナ科の耐寒性常緑多年草(球根植物)です。 夏の夕方に、花茎を伸ばし先端に散形花序を出し、白い ユリ(白百合)のような漏斗状の花を多数咲かせます。暖地を好み、海岸の砂地や花壇で見られます。厚く光沢がある根生葉は太く長い線形です。根生葉の間から、やや扁平で太い花茎(偽茎)を伸ばします。夏の夕方にハマユウハマユウ(浜木綿、学名:Crinum asiaticum)は、インドネシアとスマトラ原産で、ヒガンバナ科ハマオモト属の常緑多年草です。暖地を好み、海岸の砂地や、花壇で見られます。厚く光沢がある根生葉は太く長い線形です。根生葉の間から、やや扁平で太い花茎(偽茎)を80 cm程伸ばします。夏~初夏の夕方に、花茎先端から散形花序を伸ばし、白花を多数咲かせます。小花は漏斗状で先端が6深裂します。花は夜中にヒルガオヒルガオ(昼顔、学名:Calystegia japonica)は、日本、韓国、東南アジア原産で、ヒルガオ科ヒルガオ属の蔓性多年生植物の野草です。日本全国津々浦々の道端や柵に絡み付いています。 夏に、アサガオ(朝顔、学名:Ipomoea nil)と似た漏斗状の濃桃色の花を咲かせますが同科別属です。朝顔(I. nil)はヒルガオ科サツマイモ属の蔓性一年草です。朝顔(I. nil)は色のバリエーションチングルマチングルマ(稚児車、珍車、学名:Geum pentapetalum)は、日本原産で、バラ科ダイコンソウ属の高山性・落葉小低木です。小低木と言っても矮性で高さが15 cm 程にしかなりません。北海道〜本州中部以北の高山に自生します。主幹から枝を次々に出し、地を這って絨毯状に広がります。雪解けが終わると芽を出し奇数羽状複葉を出します。夏、花茎先から白い輪状の五弁花を一つ咲かせます。花の中央には黄色い雄 チトセカズラチトセカズラ(千歳葛、学名:Gardneria multiflora)は、日本、台湾、中国大陸原産で、マチン科ホウライカズラ属の常緑蔓性木本植物です。日本では兵庫県・中国地方の森林や渓谷沿いなどの岩石地に自生します。夏に、葉腋から集散花序を伸ばし黄色い花を3~8個咲かせます。花冠と雄蕊に毛は無い。 一般名:チトセカズラ(千歳葛)、学名:Gardneria multiflora、分類名:植物界被子ハイビスカスハイビスカス(Hibiscus、学名:Hibiscus rosa-sinensis, Hibiscus hybrids)は、ハワイ諸島及びマスカリン諸島原産で、アオイ科フヨウ属の低木です。南国を代表する熱帯花木であり、ハワイでは州花とされます。花の中央にある花柱や筒状の雄しべが突出した五弁花を咲かせます。ヒビスクス・アーノッティアヌス(学名:Hibiscus arnottianus)はハワイ原産の熱帯睡蓮 'ニンファエア・イミュタビリス'熱帯睡蓮 "ニンファエア・イミュタビリス ’ディープ ブルー’"(Nympheae immutabilis 'Deep Blue Flower Type')は、オーストラリア原産で、スイレン科スイレン属の水生多年草です。熱帯スイレンは花や葉が大きく、葉縁に鋸歯があり、水面より立ち上がります。葉は円形又は卵形で基部に切れ込みがあります。ディープ ブルーは、夏に、一茎に直径25cmの花を4輪咲かせますユウガオユウガオ(夕顔、学名:Lagenaria siceraria var. hispida)とは、北アフリカやインド原産で、ウリ科ユウガオ属の蔓性一年草です。ヒョウタンと同一のものですがククルビタシン類による苦味が少ない品種で、食用に選別されたものです。ユウガオの未熟果の薄黄色い果肉を薄く細長く剥いて干して乾燥させたものがカンピョウ(干瓢)で海苔巻きの具にされます。熟した果実は容器になります。 変化朝顔 '花王'変化朝顔 ’花王’ ’黄 斑入 蝉葉 桃 覆輪 丸咲 大輪’(ヘンカアサガオ 'キ フイリ セミハ モモ フクリン マルザキ タイリン’ (Henka asagao 'Ki fuiri semiha momo fukurin maruzaki tairin)’、学名:Ipomoea nil ''Kao')は、アサガオ(朝顔)の園芸品種「変わり咲き朝顔(変化朝顔)」の一品種です。 一般名:変化朝顔アテモヤアテモヤ(Atemoya、学名:Annona × atemoya)は台湾原産で、バンレイシ科バンレイシ属の常緑中高木・果樹とその果実です。バンレイシとチェリモヤを交配した果実を得るため2021年に育種されました。 アテモヤの両親 果実名はアテ(Ate)とモヤ(moya)の合成語です。 アテとは、バンレイシのことで、ブラジル名ではアテ(Ate)やアテス(Ates)と呼ばれます。英名では、シュガーアチョウノスケソウチョウノスケソウ(長之助草、学名:Dryas octopetala var. asiatica)は、立山で初めて発見した須川長之助氏の名が付けられたバラ科チョウノスケソウ属の高山性・匍匐性・矮小常緑低木です。環境が厳しい高山に生えるので株高は5~10cmで、草のように見えますが樹木です。自生地では、7月~8月に葉を出しその後、葉腋から長さ4~10cmの花柄を出して蕾をつけチングルマ(稚児車、珍車、ナツメヤシナツメヤシ(棗椰子、学名:Phoenix dactylifera)は北アフリカ、ペルシャ湾沿岸原産で、ヤシ科ナツメヤシ属の常緑高木です。幹は真っ直ぐ育ち、樹高は15~25mになります。羽状複葉は幹の上部に集まります。雌雄異株で春に肉垂花序は黄色、雌花は緑色、雄花は白い花を多数咲かせます。秋に長楕円形の実を多数付けます。果実はデーツと呼ばれ、生食やジャムで食べます。砂漠地域に位置する国々にとっては貴椿ツバキ(椿、学名:Camellia japonica)は、日本原産でツバキ科ツバキ属の常緑小高木です。江戸時代から栽培されている古典花です。他に花が咲かなくなる12月から咲き始め寒い時期を明るく彩ってくれる冬を代表する花です。樹高は5~10 mで、葉は倒卵形~楕円形、葉表は光沢のある深緑色、葉裏は薄緑色で光沢はありません。花序は単項花序です。花径は3~15cm程で、13cm以上を極大輪、10~12シャクヤクシャクヤク(芍薬 、学名:Paeonia lactiflora)は、中国北部~朝鮮北部原産で、ボタン科ボタン属の耐寒性多年草(宿根草)です。 日本へは漢方薬として渡来しました。 根に収斂、鎮痙、鎮痛の薬効があるとされます。茎先に大型の花を一輪咲かせます。花弁は10枚程のものが多く、葉は複葉で互生します。花後に3~5個の袋果から構成される果実を付けます。 「立てば、シャクヤク、座れば、ボタン(牡丹) ヘレボルス・オリエンタリスヘレボルス・オリエンタリス(学名:Helleborus orientalis)は、ギリシャ~トルコ原産で、キンポウゲ科クリスマスローズ属の耐寒性常緑多年草です。初春に開花する春咲きの花です。花のように見えるものは、萼(ガク)で、実際の花は中心部にある線状のものです。本草は別名でレンテンローズ(Lenten rose)とも呼ばれます。草丈は、40~60 cmと高いです。花色(実際は、萼片色)は豊富でハスハス(蓮、学名:Nelumbo nucifera)はインド原産で、ハス科ハス属の耐寒性落葉多年草の水生植物です。英名ではロータス(Lotus)と呼ばれます。 世界の熱帯・温帯域の水田などで栽培されます。葉に撥水性があり水滴を弾きます。夏に薄桃色又は白花を咲かせます。仏教と深い縁があるとされます。花弁は16枚程あり中央に花托が有ります。この花托は発熱器官ともなっており常時30度以上を保っていると言わハナショウブハナショウブ(花菖蒲、学名:Iris ensata var. ensata)はノハナショウブ(野花菖蒲、学名:I. e. var. spontanea)の園芸品種で、アヤメ科アヤメ属の宿根草です。初夏に、直立した花茎の先端から花穂を伸ばし大型の花を咲かせます。系統は、 江戸系、伊勢系、肥後系、長井系、外国系があります。 アヤメ(綾目、学名:Iris sanguinea)や、カキツバタ(杜若、学名マムシグサマムシグサ(蝮草、学名:Arisaema serratum)は、日本と中国原産でサトイモ科テンナンショウ属の耐寒性・非耐乾性・多年草(宿根性)の野草です。晩春から初夏に、林の木陰で、直立した茎から葉の鞘に抱かれた花柄を伸ばし仏炎苞に包まれた肉穂花序に小花を咲かせます。芋状の地下茎をはじめ全草が有毒です。茎に見える部分は葉柄の鞘で偽茎と呼ばれるものです。仏炎包の色の違いで、緑色のものはカントウマムシ 他の特集チューリップチューリップ図鑑。チューリップ(学名:Tulipa L.)は、トルコ原産でユリ科の耐寒性球根植物です。ここにチューリップの花の写真を集めました。格好いい花格好いい花-ホヤ・ムルティフロラ姫和名の植物名に「姫」「princess」がつくもの。小さいものか、実際の王女に対する尊称などの場合があります。飛行機名「花名に飛行機名が付く花」には、KLMオランダ航空(今はない)など、花名に飛行機会社などの名前が付いたものを集めました。と言ってもまだ一つしかありませんが。ラの花日本語の花名の頭文字が「ラ」で始まる花を集めました。希少花希少な花、珍しい花-マウイ島とヒマラヤでしか見れない変態植物「シルバースウォード」や、キサントステモン、バオバブの花などをのせました。10月の赤い花10月に赤い花を咲かせる花の特集です。中には花では無いものがあるかもしれません。幹生花幹生花とは、幹に直接花を咲かせ、結実する植物のことです。幹生花には、以下のものがあります。 赤榕、ジャボチカバ、アルストロメリア、カカオ、ハナモモ、ローソクノキ、イチベンバナ、カムカム、ブラシノキ、ハナズオウ、パラミツ、イチジク、パパイア、ドリアン、ホウガンノキ、シャシャンボなど。9月の白花9月に白花を咲かせている花の特集です。仙人掌・多肉植物仙人掌・多肉植物一覧 サボテンとは植物界被子植物真正双子葉類ナデシコ目サボテン科の植物です。身体に水分を貯めているので、砂漠や面倒見の悪い栽培家などによる水不足による過酷な環境でも生き延びられます(ある程度の期間は)。ヒペリカム属ヒペリカム属知佐さんの盛花知佐さんが10月の私の誕生祝に贈って下さった盛花から、美しい花々を一つ一つご紹介したいと思います。最後に纏まった姿が登場しますので、お楽しみに!